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  • Molecular ZIP code を用いた次世代型分子治療

    薬物や遺伝子を目的の場所にピンポイントに輸送する。そのようなことが実現できれば、コストパフォーマンスの高い、安全性の高い、非常に有用な治療法となることは確実である。そのような理想的なdrug delivery system を構築することを我々は目指しています。

    その手法として注目したのがVascular ZIP code もしくはMolecular ZIP code と呼ばれるものの存在です。これは、ヒトの体にも郵便番号のようにそれぞれの臓器や細胞を標識するシグナルがあると言う考え方です。我々は、この考えを基に組織や細胞に特異的なペプチドを同定し、次世代への分子治療法の開発を行っています。

     

    <脊髄組織標的化による神経疾患への分子治療>

    脊髄が障害される疾患には、筋萎縮性側索硬化症をはじめ、多発性硬化症、脊髄炎、脊髄梗塞など様々なものがあり、それぞれ治療法が未確立のものが多く存在します。それらの治療法の開発へ、このmolecular ZIP code の利用を考えています。現在、脊髄特異的なペプチドの同定やその部位に応じた特異的なシグナルがないかを検索しています(図1)。

    図1

     

    また、更に踏み込み、組織および部位に加え、細胞特異的なmolecular ZIP codeの同定を試みています。神経組織は様々な細胞の集まりにて機能しており、病気の際の、その病態への関与も様々です。そこで細胞特異的にその影響に合わせた治療が展開できないかと考えています(図2)。

    図2

     

    組織または部位、細胞特異的な結合ペプチドの同定によって、治療遺伝子との組み合わせによる新規分子治療が可能となり、ピンポイントな理想的な治療法となることを目指しています(図3)。

    図3

     

    この技術は、ガン、生活習慣病、神経疾患を含め、様々な疾患への新たな治療法の開発に役立つものであり、他の部位や疾患への応用の開発をすすめております。

  • 論文

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